ピアノ学習者の親子が無理をしないための“認める”という習慣

親子で育てる音楽時間

「褒める」よりも大切なこと

ピアノを習っているお子さんの保護者様へ

毎日の家庭学習への取り組み、本当にありがとうございます。
お子さんが自ら練習するようになってほしい。
そんな願いを持ちながら、日々向き合っていらっしゃることと思います。
今回のテーマは 『「褒める」と「認める」の違いを理解して、親子がお互いに無理をしない関係を築いていこう』です。

日々の中で、こんなお悩みはありませんか?

  • 「練習しなさい」と言いたくないのに、言わないと動かない
  • 子どもから積極的にピアノに向かってほしい
  • 褒めたいのに、つい注意ばかりしてしまう
  • もっと伸ばしてあげたいけれど、何をすればいいのかわからない


親としては、せっかく習っているのだから、しっかり練習してほしい。
弾けるようになった姿を見たい。そう思いますよね。

一方で、子どもは「今やりたいこと」に大きな価値を感じています。
簡単に手に入る“快”から離れるのは、大人でも難しいこと。
子どもならなおさらです。
渋々練習に向かったのに、

「ここ間違ってるよ」
「もっと大きな音で」
「明日レッスンなのに大丈夫?」

そんな言葉が飛んできたら、テンションは一気に下がってしまいます。

そんな状況をそもそも作らないための取り組みが、「認める」という行為です。

「褒める」と「認める」の違い

「褒めて伸ばす」という言葉をよく耳にします。
私も以前は、叱るのではなく、褒めて伸ばす先生、 毎日笑顔で褒めてあげられる母親になろうとしていました。

でも実際にはそんなに上手くはいかないんですよね。

忙しい朝、娘のピアノ練習の15分を確保するのに必死な私。
その時間を効率よく使えなかったとき、ついイライラしてしまいます。

褒めながら進めようとしても、娘の心にはなぜか響かない。
その理由は、“褒めて動かそう”としていたからでした。
“褒める”行為の裏側に目的があったんですね。

褒めるという行為は、評価です。
評価は時に力になりますが、受け取る側にとってはプレッシャーになることもあります。
そして、かつての私のように目的をもって褒める行為は、行き違いが生まれてしまうこともあるので、少し注意が必要です。


一方、「認める」とは、 その人が行った行動そのものを言葉にすることです。

「時間が守れたね」
「元気にピアノ部屋まで来られたね」
「最後まで弾こうとしたね」

誰が見ても事実であることを、そのまま伝える。 そこに評価は足しません。

不思議なことに、 認める言葉をかけ始めてから、まず変わったのは私の心でした。
「15分しかない」と焦っていたのが、「15分で〇〇も〇〇もできている」に変わったのです。

すると、今まで私の指示を待っているだけだった娘が、演奏に失敗した時でも「ここからやり直す」と意思を示すようになったのです。

余裕が生まれると、言葉が変わります。
言葉が変わると、子どもの姿勢も変わっていきました。

褒められ続けることの落とし穴

褒めることが悪いわけではありません。
けれど、褒められることが当たり前になると、「褒められない自分はダメなのではないか」と感じてしまうことがあります。

褒められるという行為は、他人からの評価です。
自分の価値を、他人の評価に委ねる状態になりやすいのです。

私自身、「結果を出せない自分はダメだ」と長い間思っていました。
コンクールで結果が出なければ価値がない。
親をがっかりさせてしまうかもしれない。
そんな思いを抱えていました。

けれど大人になり、自分の感情を「そう思っていたんだね」と認められるようになってから、
少しずつ心が軽くなりました。
そして、今は等身大の自分のまま、努力も休息も目的をもって意思決定できるようになっています。

様々な情報を取り入れ、私自身でも試した結果、
自己肯定感が高いということは、ありのままを受け入れて“自分軸で意思決定ができること”だと今は思っています。



その土台になるのが、「認める」という行為です。

落ち込んでいるときの関わり方

発表会やコンクールは特別な場です。
うまくいけば達成感を、失敗すれば悔しさを感じます。
そんなとき、つい改善点を伝えたくなるかもしれません。

でも、落ち込んでいるときは、まずは共感してあげてください。

「悔しいんだね」「悲しいんだね」 それだけでいいのです。

感情は、感じきらないと次へ進めません

十分に受け止めたあとで、「どこが悔しかったの?」と問いかける。
出てきた言葉を、一つずつ認める。

要約などはしなくても大丈夫です。
そのままの言葉をオウム返しのように繰り返してください。

それが、次の一歩につながります。

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イメージした音を出すために必要な体の使い方を詳しく指導し、音と体の動きをリンクさせてワンランク上の演奏を目指せる教室です。
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講師の想いや大切にしていることをまとめました。
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認める対象を、自分自身へ

この「認める」という行為は、自分自身にも向けることができます。

良いところも、未熟なところも、うまくいかなかった感情も。
「そうだったんだね」と受け止める

子どもにとっても非常に意味のあることだと思っていますが、
実はこれは、大人にこそ必要な時間なのではないかと感じています。

小さなお子さんには、保護者の方が代弁してあげてください。
成長してきたら、自分の行動や感情を書き出してみましょう。

無理に良いことだけを書こうとしなくて大丈夫です。
誰に見せるものでもないので、悪かったこともマイナスな感情も包み隠さずに書き出して、
そっと「そうだったんだね」と認めてあげてください。



ありのままを認めることは、甘やかすことではありません。
むしろ少し勇気のいることだと思っています。

しかし、自分自身の軸を取り戻す大切な行為だと考えています。

認めあう体験を、形にしました

この「認める」という体験ができるイベントをご用意しました。

1年の歩みをふり返り、参加者同士で認めあい、褒めあう時間です。

演奏は好きな曲でOK。
一部分でも構いません。

もし、演奏はできないけど参加してみたいと思われた方は、お申し込みフォームにその旨をご記入ください。

ワークショップは少人数制です。
事前にふり返りシートに記入するので、話す内容が整理された状態で参加できます。

私は人前で話す時にとても緊張してしまうタイプなので、そんな方でも参加できる仕組みにしたいと思っています。

あたたかな雰囲気の中、ご自身やお子さんの一年をふり返ってみませんか。


お申し込みは【こちら】から

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